スマホに赤外線がついてない?最新の送受信方法を解説【Android】
スマホが一般的になる前、私たちはガラケーを使って赤外線でデータを送受信していました。
ちなみに当メディアでも以前赤外線通信に関する下記のような記事を公開しています。
しかしAndroidスマホといったスマホが普及し送受信するデータの量が増加してきた今となっては、赤外線は最適な送受信方法とは言えません。
現在では赤外線に代わる送受信方法が続々と登場しており、Androidスマホで赤外線データ通信を行う方法は一般的ではなくなりました。
- ガラケーからAndroidスマホに買い替えたけど、赤外線通信ばっかりやっていた
- かなり古いAndroidスマホを新モデルにしたけどどんなデータ送受信方法が使えるのか分からない
という方はこの機に方法を覚えてしまいましょう。
今回はAndroidスマホで赤外線通信以外でデータ送受信を行う方法を解説していきます。
この記事に書いてること♪
赤外線通信可能なAndroidスマホが減少!代替手段が増加
Androidスマホにも一般的に赤外線通信は搭載されていました。
ただしそれは以前のことです。
赤外線は安価な家電にも気軽に搭載できる通信方法であり、消費電力が少ないといった特徴があります。
しかし直進性が強い(回折性が低い)という弱点があるため、障害物があると減衰して遠くにまで届きません。
たとえば「数メートル先の家電へリモコン操作が届かない」といった状況が発生するケースも珍しくないのです。
そして通信できるデータ量が少ないのもデメリットになっています。
転送できる最大のデータ量は4MBなどと決して多くはありません。
参考にした引用元:CASIO W61CA FAQ
写真を数枚程度転送する場合は問題ありませんが、「動画を転送したい」といった場合は不向きです。
こういった理由から、現在Androidスマホで赤外線通信を搭載していないモデルも多くなりました。
そして代わりにBluetoothといった現代にあった技術に通信方法が置き換わっています。
Bluetoothやクラウドサービスなどが使える!赤外線以外で通信する方法
Androidスマホで赤外線以外を使ってデータ転送をするには、次のような方法があります。
- Bluetooth接続を行う
- Files by GoogleのWi-Fi Direct機能を使う
- Nearby Shareを使う
- オンラインストレージにいったんデータ送信する
- USBケーブルで2台を相互接続する
- アプリを使う
Bluetooth接続を行う
Bluetooth接続機能を使って、直接端末を相互接続する方法は赤外線に代わる方法となりえます。
- 送信端末と受信端末双方でBluetooth機能をONにする
- 送信端末のほうでBluetooth接続可能な機器を検索して、受信側の端末をペアリングする
- 送信側でファイル管理アプリなどから必要なファイルを選択して、共有メニューからBluetoothを選択
- ペアリングした受信端末をタップ、受信端末では接続許可の通知が出るので許可を行う
- 転送を完了させる
といった手順で送信が可能です。
オフラインでも簡単にデータ転送ができるメリットがあります。
ただしペアリング中は他Bluetooth周辺機器が使えないので注意しましょう。
Files by GoogleのWi-Fi Direct機能を使う
Android10といった新しめのAndroidOSでは一般的となっている「Files by Google」を使うと、データ転送が簡単です。
Files by Googleはファイル管理用のアプリですが、「Wi-Fi Direct」というデータ転送機能が搭載されています。
Wi-Fi Directを使うと
- アプリ下部の「共有」メニューをタップ
- 「送信」ボタンをタップ
- 受信側の端末で「Files by Google」アプリの「共有」をタップ
- 「受信」ボタンをタップ
- 送信端末で受信端末のユーザー名が表示されたらタップ
- 受信端末では接続を許可する
- 送信側でファイルを選択して転送する
という手順でファイル転送が可能です。
慣れれば転送スピードがより速くなると思うので活用してみましょう。
Android 6.0以降だと「Nearby Share」が使えます。
- 送信側と受信側、双方のBluetoothと位置情報を有効にする
- ニアバイシェア機能を「設定」アプリの「Google」メニューからONにする
- 送信側でファイル管理アプリからファイルを選択、共有メニューから「ニアバイシェア」をタップ
- 受信側で通知をタップして接続を許可
- 送信側で受信側端末をタップ、受信側で承諾してデータを受け取る
といった手順でデータ転送が可能です。
Bluetoothや位置情報を使いますが、iPhoneの「AirDrop」のように手軽にファイルを転送できるのが強みです。
オンラインストレージにいったんデータ送信する
近頃はAndroidスマホで「オンラインストレージ」を利用するよう促される場面も増えてきました。
企業がオンライン上で提供している「クラウドサーバー」へデータを保存するオンラインストレージサービスは、いったん大容量のデータを転送した後相手にデータを受け取ってもらう方法としても優秀です。
万が一受け取りミスが発生してもデータはクラウドサーバー上に残っているので安心して受け取りができます。
ただしアクセス権限といったセキュリティが甘いと外部に情報が流出する危険があるので注意しましょう。
また機密性の高いデータは受け取り完了後クラウドサーバーから削除したほうが安全かもしれません。
Androidスマホと親和性が高いのは、「Googleドライブ」です。
Files by GoogleといったGoogle製アプリとの連携はもちろん、外部アプリとの連携も幅広く可能となっています。
持っていない方はぜひGoogleアカウントを発行してGoogleドライブを活用してみてください。
USBケーブルで2台を相互接続する
古典的な方法かもしれませんが、USBケーブルで端末同士を相互接続する方法もあります。
この方法だとオフラインでも大容量のデータ転送が可能ですし安定性も高いです。
「オンラインに流したくない仕事のデータをオフラインで転送したい」といった用途にも適しています。
Androidスマホ同士であれば、「USB Type-C」のケーブルを使って転送が可能です。
またパソコンとは「パソコン側に挿入できる「USB 2.0」といった端子がついているケーブルを用意すれば接続ができます。
転送したい端末が多いほど複数のケーブルを用意する必要がありますが、一度利用してみてください。
ただしケーブルに「充電専用」といった表記がある場合は転送ができません。
必ず「転送可能」といった表記があるか購入前に確認しましょう。
アプリを使う
データ送受信専用のアプリも提供されています。
Android対Androidだけでなく、Android対iPhoneでも転送が可能なので使える場面はあります。
たとえば「Send Anywhere」というアプリは会員登録なしで使えますし、6桁の暗証番号を通じて簡単にデータ転送が可能です。
他にもアプリはあるので、アプリストアの検索画面に「データ 転送」などと入力して探してみてください。
各送受信方法を使い分けて、うまくデータを共有してみよう
今回ご紹介してきた送受信方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
たとえばBluetooth接続はオフラインでも使えますが、大容量のデータ転送には適していないので「動画を送受信したい」というときはFiles by GoogleのWi-Fi Direct機能やオンラインストレージを使うほうがおすすめです。
ぜひ各送受信方法を場面に応じて使い分けられるようになってみてください。
まとめ
今回は赤外線に代わってAndroidスマホで使えるデータ送受信方法をご紹介してきました。
まだまだ赤外線技術の需要はありますが、Bluetoothといった代替技術も登場した今後はAndroidスマホで通信する際に赤外線を見る機会はますます減少するでしょう。
ぜひさまざまな送受信方法を身に着けて、どんなときでも冷静にデータのやり取りができるようにしておきましょう。
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