AndroidスマホのRAMはどのくらいあれば良い?タイプ別に検証
スマホのスペックを調べる時に必ずといって良いほど出てくる『RAM』という言葉。
性能の高さをチェックする上では欠かせない数値ですが、具体的にどのようなものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、RAMとは一体何なのか、どのくらいあれば良いものなのか詳しく解説していきます。
RAMとは一体何か?
まず、RAMとは一体何なのか解説していきます。
RAMは、簡単に言うと「作業机」のようなものだと思ってください。
一度に起動できるアプリの容量を指す単位であり、RAMの容量を見ることでスマホの処理速度をある程度予想することができます。
つまり、多くの人がよく言う「サクサク動くスマホ」が欲しいのであれば、RAMをチェックするべきなのです。
ROMやCPUとの違い
作業机であるRAMと一緒に、「ROM」や「CPU」という言葉を聞いたことがありませんか?
同じようなものかと思うかもしれませんが、ROMもCPUもRAMとは全く異なる働きをします。
ROMは、RAMが作業机なら「机の引き出し」のようなものです。
アプリはもちろん、スマホに保存できるデータの容量のことであり、よく見るiPhoneの64GBや256GBというのはROMを指しています。
ROMが多ければ多いほどたくさんのアプリやデータをスマホに保存することができます。
一方でCPUは人間で言う「脳」の部分になります。作業机と引き出しを使って如何に効率よく作業を進めるか考える部位だと思ってください。
何故RAMを重視する必要がある?
RAMは、一度に起動できるアプリの容量のことです。
つまり、RAMの容量が多ければ多いほどたくさんのアプリを同時に操作できるほどの高い処理速度が実現できるということです。
そのため、サクサク快適に使えるスマホや、ある程度重いアプリでもストレスなく使えるスマホが欲しい人はRAMを重視する傾向にあるのです。
RAM容量が多い=性能が高い?
では、RAM容量が多いスマホは性能が高いのでしょうか?
どのスマホもRAM容量が多ければ多いほど機種代金も高くなることから、性能が高いというのは間違いありません。
しかし、人によってスマホの重視するポイントは異なりますし、性能の高いスマホが欲しい=ただRAMを重視すれば良いというわけではありません。
自分のニーズに合った要素に秀でているスマホを見つけるのが1番でしょう。
AndroidスマホのRAMはどのくらいあれば良い?
それでは、具体的にどの程度RAMがあれば良いのか、ユーザーのタイプ別に検証してみました。
最低限しかスマホを使わないライトユーザー:3GB程度
多少のLINEと地図やウェブサイトの調べ物程度など、必要最低限しか使わないようなライトユーザーの人は、3GBもあれば十分だと思われます。
3GB程度のスマホであれば、格安モデルで30,000円程度で購入できるので、よりスマホの機種代金を抑えたい人にもおすすめです。
SNSや動画などごく一般的にスマホを使いたい人:4GB~6GB
スマホを使っている時間が多く、SNSや動画アプリなどを好んで利用する一般的な使い方をしている人は4GB以上あると安心です。
自分の使っているアプリの容量が大きかったり、高画質な動画をよく観るという人は、6GBあると快適かもしれません。
3Dグラフィックのゲームや容量の重いデータを扱いたい人:6GB~8GB
スマホでRAM6GB~8GBは不要なレベルだといわれていましたが、最近では8GBモデルのスマホも多く登場するようになりました。
3Dグラフィックの綺麗な高いクオリティのスマホゲームも増え、よりスマホがパソコンのような使い方に変わりつつあることが理由だと思われます。
このように、グラフィックの綺麗なスマホゲームをプレイしたり、パソコン並にスマホのデータ処理を行いたい人は、6GB以上あると快適に使えるのではないでしょうか。
RAMが多いスマホを買うべき?
これまでRAMの特長やどのくらいあれば良いのか解説していきましたが、必ずしもRAM容量の多いスマホを購入するべきなのでしょうか?
RAMが多いことは必ずしも良いことばかりではなくデメリットもあります。
前章のように、自分のニーズに合った適切な量を見極めるのが大切でしょう。
RAMが多いとその分機種代金も高くなる
RAMが多いスマホはその分機種代金も高くなります。
最近のスマホで8GBモデルとなると、10万円を超えるものも少なくありません。
メーカーが好きなどの理由であれば別ですが、RAMだけのために10万円を出せるかと言われると少し悩んでしまいますね。
RAMが多いスマホを選んでも使わなかったら意味がない
前章の通り、スマホを使う頻度や内容は人それぞれです。
ヘビーユーザーのようにRAM容量の多いスマホを求めているなら話は別ですが、ライトユーザーのように「そこまで性能良くても使わない」ということもあります。
結局高いお金を出してスマホを購入しても使わなかったら意味がありません。
自分の使う頻度や内容に合った容量を選ぶべき
何度も述べていますが、自分が普段どのように使っているのか振り返り、その利用頻度や内容に合った容量を選ぶのが1番です。
まずは今自分が使っているスマホのRAMが何GBなのか、知っていますか?
知らないという方はぜひ、今のスマホのRAM容量をネットなどで調べて把握すると、ざっくりした方向性が見えてくるでしょう。
例えば「今のは3GBだけど、そんなに不満はないな」とか「6GBだけど、重い気がするな」などあなたの普段の使い方を前提にして判断ができます。
ただRAM容量の多いスマホを買おうとしても余計に費用がかかってしまうので、自分はどの程度使いたいのか、どのくらいRAMがあれば足りるのかじっくり考えることをおすすめします。
RAMの容量に頼らず処理速度を速くするには?
では、RAMの容量が多くなくても処理速度を速くする方法はあるのでしょうか?
そもそもない容量を増やすことはできませんが、ちょっとした工夫で快適に使えるようにすることは可能です。
起動しているアプリの中で不要なものを閉じる
RAMは一度に起動できるアプリの容量なので、容量パンパンになるまでアプリを起動していたらさすがに動きも遅くなるでしょう。
使っていないアプリを閉じることで空き容量が増えるので、動きがスムーズになります。
不要なデータやアプリを削除する
スマホの動きが鈍い原因はRAMだけではないかもしれません。
ROM容量がパンパンになっている場合も、動きが鈍くなったり遅くなる可能性があります。
不要なアプリやデータは消去し、写真など移動できるデータはパソコンなどに移動して空き容量を増やしましょう。
スマホの再起動をする
空き容量も十分なのにスマホの動きが鈍い場合は、ただ単に働かせすぎなのかもしれません。
電源を一度切り5分ほど放置した後、再度電源を入れ直してみましょう。
今までの状態が嘘だったかのようにサクサク動く可能性があります。
まとめ
いかがでしょうか。
RAM容量は必ずしも多い方が良いわけではありません。
自分のスマホの利用頻度や内容をチェックし、どの程度RAMがあれば良いのか確認して適切なスマホを選びましょう!
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