Androidで使える「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」を比較
交通系電子マネーとして確固たる地位を築いている「Suica」。
従来のICカードタイプに加えて、スマホのFelica機能を使ってお買い物や電車への乗車ができる「モバイルSuica」も人気です。
モバイルSuicaでは、スマホをかざすだけで決済ができる上に、チャージもスマホアプリから行えるので、キャッシュレス化と利便性の向上を両立してくれます。
そんなモバイルSuicaにはいくつかの種類があり、GooglePayやApplePayでも利用可能です。
では、それぞれのモバイルSuicaにはどのような特徴があるのでしょうか。
今回はAndroidスマホで利用できる「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」の違いを比較していきます。
この記事に書いてること♪
モバイルSuicaの種類
モバイルSuicaには以下の4種類があります。
- モバイルSuica
- モバイルSuica/GooglePay
- モバイルSuica/ApplePay
- モバイルSuica/フューチャーフォン
それぞれ利用している端末のOSによって使えるモバイルSuicaが分かれており、Android端末で使えるのは「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」の2つです。
これからAndroidスマホでSuicaを利用したいと考えたとき「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」のどちらを利用すればいいのでしょうか。
使える機能などの比較を次以降で行っていきます。
「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」の機能比較一覧
まずは、「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」で利用できる機能一覧を比較していきます。
どちらのサービスで何ができて、何に対応していないのかなどをチェックしてみましょう。
機能・サービス | モバイルSuica/GooglePay | モバイルSuica |
---|---|---|
チャージ方法 | クレジットカード/現金 | クレジットカード/現金 |
電車での利用 | ◯ | ◯ |
お買い物での利用 | ◯ | ◯ |
電子マネーの残高表示 | ◯ | ◯ |
電子マネーの利用履歴表示 | ◯ | ◯ |
定期券購入 | ◯ | ⚫️ |
Suicaグリーン券の購入 | ー | ⚫️ |
タッチでGo!新幹線(東北・上越・北陸新幹線の一部区間の自由席) | ◯ | ◯ |
モバイルSuica特急券(東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線) | ー | ⚫️ |
エクスプレス予約サービス(東海道・山陽新幹線) | ー | ⚫️ |
JRE POINT・Suicaポケットの受取 | ー | ◯ |
ネット決済 | ー | ◯ |
再発行 | ー | ⚫️ |
チャージ払いもどし・退会 | ー | ◯ |
⚫️:年会費が必要なサービス
機能一覧を見てみると「モバイルSuica」では使えて「モバイルSuica/GooglePay」では使えない機能がいくつかります。
ただ、電車での利用やお買い物などSuicaの一般的な機能については共通して利用可能です。
では、特徴的な違いについて個別に見ていきましょう。
新幹線予約サービスが異なる
スマホやWeb上から新幹線のチケット予約ができる「モバイルSuica特急券」や「エクスプレス予約サービス」は、お手持ちのモバイルSuicaを予約した新幹線のチケット代わりに使うことができるサービスです。
チケットレスでスマホを改札にタッチするだけで新幹線の乗り降りができる非常にスマートなサービスですが、こちらは「モバイルSuica/GooglePay」に対応していません。
Suicaグリーン券の購入
グリーン車の利用に必要となるグリーン券の購入もモバイルSuicaから行えます。
こちらもチケットレスできるスマートなサービスですが、「モバイルSuica/GooglePay」には対応していません。
JRE POINTを貯めるには「モバイルSuica」が必要
JR東日本が運営しているポイントサービス「JRE POINT」。
JR東日本の鉄道を登録したSuicaで利用するとポイントがたまります。
しかし、こちらの機能も「モバイルSuica/GooglePay」では利用できません。
「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」結局どっちがいい?
機能だけで比較してみると「モバイルSuica」の方ができることが豊富で使い勝手が良いイメージになるかもしれません。
しかし、電車への乗車やお買い物など一般的な利用方法では「モバイルSuica/GooglePay」でも事足ります。
「モバイルSuica」では利用に年会費が必要な機能もあるため、気軽に使いたいという場合には「モバイルSuica/GooglePay」の方がいいかもしれません。
ここでは、両者のもう少し細かい部分を比較していきます。
アプリの操作性は「モバイルSuica/GooglePay」の方が上
スマホアプリとしての操作性は「モバイルSuica/GooglePay」の方が上です。
やはりGoogleが作っているアプリでもありますし、「モバイルSuica」の方は若干アプリデザインが古臭く、使いにくい印象も受けてしまいます。
また、GooglePayなら1つのアプリでSuica以外の電子マネーも管理して利用できるといったメリットもあります。
「モバイルSuica/GooglePay」ならチャージが「1円単位」でできる
「モバイルSuica」では「1000円単位」からでしかチャージができません。
一方「モバイルSuica/GooglePay」では「1円単位」からのチャージに対応しています。
チャージ型の電子マネーで中途半端に残高が余るのを気にする人にとっては1円単位でチャージ可能なのは便利ですよね。
2020年2月26日から「モバイルSuica」の年会費が無料化
「モバイルSuica」の一部機能は年会費が必要な有料サービスになっているのですが、こちらに関しては2020年2月26日から無料化されました。
モバイルSuicaの全機能が無料で利用できるようになるため、より広範囲なサービスを求めるならモバイルSuicaがおすすめです。
まとめ
「モバイルSuica」と「モバイルSuica/GooglePay」の違いを比較していきました。
Android端末を利用している方は両者の違いをはっきりさせた上で自分に合うサービスを選んでみてください。
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