【最新バージョンのここがスゴい!】Android10の特徴をまとめました
スマホのOSとして「iOS」とシェアを2分するのが、「Google」の「Android」です。
2008年の正式登場以降、さまざまなバージョンアップを重ねてきました。
現在最新となるのが、「Android10」です。
Android10はユーザー目線で、そつのない改良が図られているのが特徴です。
今回はAndroidスマホ購入検討者向けにAndroid10とは何か、そしてその特徴などを分かりやすく解説していきます。
この記事に書いてること♪
Android10とは
Android10とは、2020年1月時点で最新バージョンのAndroidOSのことです。
AndroidOSはオープンソース(プログラム内容が外部に公開されている)のモバイル向けオペレーティングシステム(モバイル端末を起動させて使う上で、中心的な役割を果たすアプリケーションシステム)で、メーカーごとにさまざまなカスタマイズが施されています。
Android10はベータ提供の後、2019年9月に正式にリリースされました。
対応機種も広がっており、これからスマホを新規購入、あるいは買い替えする方はAndroid10スマホを使う可能性が高くなります。
Android10の全体的なデザインは、前バージョンである「Android9」とさほど変わりません。
しかし中身を見てみるとさまざまな新機能が搭載されており、Googleの「ユーザーファーストで製品やサービスを提供する」というコンセプトが活かされている印象があります。
Android10の特徴
ここからは、Android10の特徴について解説していきます。
- ダークテーマの採用
- 直感的な操作が可能に
- Wi-Fi接続設定を簡単に共有できる
- セキュリティ・プライバシー性能が向上
- スマートリプライの機能性向上
ダークテーマの採用
Android10には、画面表示設定の一つとして「ダークテーマ」が採用されています。
ディスプレイ設定からダークテーマをONにすると、スマホ画面が黒基調に変化します。
ダークテーマが特に効果的なのは、有機ELディスプレイのスマホです。
従来の液晶ディスプレイは、一つ一つの色付きのドットをバックライトで照らして画面を表示していました。
しかしこの方法だと黒を表現するときはシャッターで光を遮る必要があり、結果的には黒い部分があろうとなかろうと画面表示時の電池消費量は同じでした。
有機ELディスプレイは、色付きのドット一つ一つが別々に発光して画面を表示しています。
そして黒を表現する際は色付きのドット自体が光らなくなるので、その分画面表示時の消費電力を小さくできます。
ですからダークテーマを使うとディスプレイが黒基調になり、光らない部分が増えるので通常の白基調の画面より大きく消費電力を削減できます。
また目に入る光を減らせる分、目にも負担が掛かりにくくなるのがメリットです。
直感的な操作が可能に
Android10では、画面操作の方法として「ジェスチャーナビゲーション」が追加されています。
ジェスチャーナビゲーションは直感的に画面操作ができる仕組みで、iPhoneに似た操作感をAndroidスマホで実現します。
たとえばホーム画面に戻る際は下から上にスワイプ、操作を戻す際は左端か右端から中央に向けてスワイプを行います。
従来のAndroidスマホは下部にボタンがあり、そこでホーム画面に戻ったりアプリを切り替えたりしていました。
しかしいちいちボタンを押して操作をするのは、意外と面倒です。
Android10でジェスチャーナビゲーションを使うと、ボタンを押さずにスムーズな画面操作が可能です。
ただしジェスチャーナビゲーションを行う際は、他アプリの操作と重複してエラーが起きる可能性もあるので注意してください。
ジェスチャーナビゲーションが使いにくいと感じる方のために、Android10では
- 2ボタンナビゲーション・・・一部操作をジェスチャー化
- 3ボタンナビゲーション・・・従来のボタン操作
のモードに切り替えも可能です。
自分が操作しやすいモードにしておきましょう。
Wi-Fi接続設定を簡単に共有できる
従来のAndroidスマホでは、Wi-Fi設定を共有するのに
- 画面から共有したいWi-Fi設定を表示する
- SSIDとパスワードを表示して記録する
- 記録した情報を共有したい人に教えて、入力してもらう
という面倒な手間が掛かっていました。
Android10からは、Wi-Fi設定のQRコード共有が可能になりました。
接続中のWi-Fi詳細設定を表示すると「共有」アイコンが表示されるので、タップします。
すると本人確認完了後、Wi-Fi設定共有用のQRコードが表示されます。
共有したい人にそのQRコードを読み取ってもらえば、SSIDやパスワードの確認の必要なくWi-Fiアクセスが可能になります。
ジェスチャーナビゲーションもそうですが、Android10では「いかに直感的に、ユーザーがスマホを操作できるようにするか」に重きが置かれているようです。
セキュリティ・プライバシー性能が向上
Android10では操作性だけでなく、セキュリティ・プライバシーに関する性能も向上しています。
たとえば今までのAndroidスマホでは、アプリの位置情報権限を
- 許可する
- 許可しない
の2種類しか選べませんでした。
許可すれば設定をOFFにしない限り、アプリがバックグラウンドで動作していても位置情報を取得されてしまいます。
これはプライバシーの侵害にもつながる可能性があり、気になる方も多いでしょう。
だからといってずっと位置情報取得を許可しない設定にしておくと、位置情報が必要なアプリを使えず面倒です。
Android10では、新しく
- アプリ使用中のみ許可
が追加されました。
これによりアプリをユーザーが直接使用しているときのみ位置情報を取得できるようにして、バッググラウンド動作時などは位置情報を取得しない設定にできます。
「アプリで位置情報を利用したいけど、必要以上に情報を送信したくない」という方にはピッタリの設定です。
また標準で「TLS1.3」に対応しているのも、見逃せない点です。
TLSはインターネット間でのデータ送受信時に使われる暗号技術で、その最新バージョンがTLS1.3です。
Android10では標準でTLS1.3に対応していることから、これまでよりも安心してインターネットで情報のやり取りができるようになります。
さらにシステムセキュリティのアップデートが、アプリ配布サービスの「Google Play」上からインストールできるようになりました。
これまでAndroidのセキュリティをアップデートするには、メーカーによる大幅なシステムアップデートを待つ必要がありました。
しかしGoogle Playからユーザーがセキュリティに関して重要なアップデートをすぐにインストールできるようになるので、スマホのセキュリティをいつでも最新の状態に保てます。
スマートリプライの機能性向上
Android9.0からは、「AI(人工知能)」を利用した「スマートリプライ」という機能が実装されています。
スマートリプライにより友達や同僚など他の人から受け取ったメッセージに対して、自動で返信文が作成されるようになりました。
Android10では、スマートリプライの機能性がさらに向上しています。
たとえばメッセージ内の住所を用意されたボタンからすぐ地図アプリで開けるようになるなど、今すぐ行いたい行動のサポートまでしてくれるようになりました。
GoogleはAI分野でも進んだ取り組みを行っているので、今後スマートリプライがどれだけ進化を遂げるのかにも注目が集まります。
今後はAndroid11が登場する予定
2020年には、Android10に代わってAndroid11が登場する予定です。
スマホ画面上で免許証やパスポートを表示できるようになる、Bluetooth機能が向上するなどさまざまなうわさや情報が流れています。
リリースはまだ先ですが、今後の最新情報も要チェックしておきましょう。
まとめ
今回はAndroid10とは何か、そしてその特徴などを解説してきました。
スマホOSは成熟期に入り、Android10もAndroid9のいいところを活かしつつ新しい機能を盛り込む形になっています。
今後はiPhoneなどライバルも意識しながら、ユーザーに便利な機能がさらに追加されていくでしょう。
また2020年内には、Android11もリリースが予定されています。
ぜひAndroid11の情報もチェックしながら、現在最新のAndroid10スマホの購入を検討してみてください。
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