eSIMとは?1つのAndroidスマホで2つの電話番号が使える!
eSIMは最近世界的に普及しつつある新たなSIMの技術です。
日本ではまだ馴染みのない言葉かもしれませんが、海外では既にかなり広く普及されています。
SIMカードをスマホに挿し込む必要がなくなるので、SIMカードの故障のリスクもなくなり、より便利にスマホを運用できるようになります。
今回は、そんなeSIMのサービスや特長について詳しく解説していきます。
eSIMとは?
まず、eSIMとは一体どのようなものなのか解説していきます。
スマホに挿入する必要のないSIM
eSIMとは、簡単に言うとスマホに挿入する必要のないSIMカードです。
スマホ内に既に埋め込まれている、またはSIM情報を書き換えることで利用できる機能であり、物理的なSIMカードを用意する必要がなくなりました。
そんなeSIMの種類は大きく分けて2種類あります。
埋め込み型SIM
スマホの基盤に埋め込まれたSIMのことを「埋め込み型SIM」と呼びます。
eSIMと呼ばれるほとんどのSIMがこのタイプであり、スマホに元から搭載されているSIMカードだと思ってください。
私たちが普段使っているSIMカードよりも温度変化や衝撃に強く、丈夫に作られているといわれています。
そのため、SIMカードの故障や不具合のリスクも軽減できるでしょう。
RSP(リモートSIMプロビジョニング)
一方で、RSP(リモートSIMプロビジョニング)と呼ばれる機能もeSIMの1つだといわれています。
日本でも現在格安SIMのIIJmioが試運転でeSIMプランを提供していますが、IIJmioのeSIMはこちらのタイプを使用しています。
手元にSIMカードがなくてもプロファイルを読み込むことで、SIM情報を書き換え、SIMとしての機能が利用できるというタイプのeSIMであり、iPhone 11やGoogle Pixel 4などの機種が対応しています。
eSIMを使うメリット
この章では、eSIMを使うメリットについて解説していきます。
ネット契約でも即日使える
現在SIMカードをネット契約すると、契約完了後に自宅にSIMカードが発送されます。
つまり、契約した後すぐに利用することができません。
一方で、eSIMの場合はプロファイルの読み込みができれば、契約完了後に発行されるアクティベーションコードをスマホに読み込ませるだけですぐに使えるようになります。
このように、ネット契約でも即日利用が可能という点がeSIM最大のメリットでしょう。
SIMカードの故障や不具合のリスクが減る
埋め込み型SIMにしてもRSPにしても、物理的にスマホにSIMカードを挿入する必要がなくなりました。
そのため、挿入したSIMカードの不具合や故障のリスクを軽減させることができます。
SIMカードの再発行手数料はキャリアや格安SIMによって異なりますが、高くて2,000円程度します。
自然故障であれば手数料を免除できる場合もありますが、SIMカードを新しくするだけで2,000円かかるのは少し痛いですよね。
eSIMにすれば不具合が多発して不便に感じることも、余計な費用が嵩むこともなくなります。
複数の回線を使いたい時にスマホを複数用意する必要がない
仕事用とプライベート用などでスマホを使い分けている人も多いのではないでしょうか。
デュアルSIM対応スマホの場合は、1つのスマホに2枚のSIMカードを挿入して使えます。
しかし、eSIMであれば複数のスマホやSIMカードを用意することなく、複数の回線を1つのスマホで利用できるようになります。
わざわざ2台購入する必要もありませんし、2枚のSIMカードの故障や不具合を懸念する必要もありません。
スマホから簡単に回線の切替ができる
eSIMは2つの電話番号の切替え操作も非常に簡単です。
筆者はiPhoneでeSIMを試してみましたが、設定画面から簡単に電話番号の切り替えをすることができました。
ただ切替えるだけでなく、音声通話で優先して使う電話番号・ネット通信で優先して使う電話番号をそれぞれ選ぶことができます。
さらに、連絡先ごとにどちらの電話番号で発信するか設定することも可能でした。
通話定額がついている電話番号を音声通話に設定し、ネット通信が安いSIMをネット接続用に設定することによって、毎月の通信料を節約することにも繋がるでしょう。
eSIMは一体どんな人におすすめ?
これまでeSIMの特長や魅力について解説していきましたが、次にどのような人にeSIMがおすすめなのか詳しく説明していきます。
複数の回線を使い分けたい人
仕事用とプライベート用や、通信と電話の回線を分けて使いたい人など、複数の回線を使いたい人に非常に便利です。
SIMもスマホも複数用意することなく利用できるので、故障のリスクも減りスマホの購入費用も節約できます。
海外に行く機会が多い人
海外に行く人もeSIMを使うことをおすすめします。
海外で一時的に現地のSIMカードを使いたい場合、サイズが合っていないと利用することができません。
中には、microSIMを無理矢理切ってnanoSIMサイズにして使うような危ない使い方も見られます。
eSIMであればそもそもSIMカードを挿入する必要がないので、サイズを気にする必要もありません。
現在のeSIMの普及率は?
世界的に普及しつつあるというeSIMですが、現在どのくらい普及されているのでしょうか。
日本ではあまり聞かないということもあり、どうやら国によって普及率が異なるようです。
海外では普及されつつある
海外ではヨーロッパやアジアなどの複数の国に対応しているeSIMのように、かなりeSIMサービスが普及している印象を受けます。
陸続きで他の国と繋がっていることが多いからかもしれませんが、海外旅行や出張時に一時的に利用できるプリペイドタイプのeSIMのサービスが非常に多いです。
日本ではまだ知名度は低い
一方で日本はというと、かなり知名度も低いですし普及もそこまで広がっていません。
大手キャリアもそこまで積極的に導入するつもりはないようで、eSIM向けのプランもほとんどないですし、eSIM対応のスマホ自体も数える程度しかありません。
IIJmioにeSIMプランがあるが対応機種が限られている
現在IIJmioで月額1,520円で利用できるデータ通信専用のeSIMが提供されていますが、対応機種が限られていることもありほとんどの人は使えないでしょう。
iPhone XS以降のiPhoneとGoogle Pixel 4しかスマホは対応していません。
また、データ通信専用なので音声通話が欲しいという人も不向きです。
ただ、1,520円で6GB利用できコスパも良いので、興味のある人はお試し程度に使ってみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
eSIMはまだ日本ではそこまで普及されていませんが、今後eSIMを使うのが普通になる時代が来るかもしれません。
SIMをわざわざ挿入する必要もなく、簡単に複数の電話番号を1つのスマホで運用できるなど非常に便利なサービスです。
IIJmioでデータ通信専用のeSIMが格安で利用できるので、興味のある人は是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
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