AndroidでもAI検索が当たり前になる?ChatGPT等の事例を紹介

Androidスマートフォンでは、従来キーワードで単語を区切って入力して結果を表示する、といった検索エンジンの使い方が当たり前でした。

それが近年では変化しており、検索エンジンにもチャットボットのような会話文形式の検索環境が登場しました。

将来的には会話文形式での検索エンジン活用がスタンダードになる可能性もあります。

新タイプの検索エンジンのカギを握るのはAIです。

今回はAI検索サービスの従来のサービスと異なる特徴、事例や注意点を解説していきます。

Androidでも当たり前に!?AI検索の特徴とは?

AI検索は今までの検索サービスと比較して、次のような点で違いがあります。

自然文形式でチャット返答を行う

まずAI検索サービスは従来の検索サービスと比較して、回答方法自体が異なります。

従来のサービスでは

  1. ユーザーがキーワードを入力する
  2. 条件に応じて記事等のデータをサービスが探す
  3. アルゴリズムに応じて順番等を決めて表示する

という工程でサービスが成り立っていました。

これがAI検索サービスでは

  1. ユーザーがキーワードを入力する
  2. 条件に応じてAIがデータを探す
  3. データを基にサービスが自分で文章を作成する

という工程になっています。

表示結果形式が、参考になりそうなデータの一覧表示ではありません。

会話形式で質問を行い、それに対して文章形式で回答が行われます。

ですからLINEといったサービスのように、自然文でユーザー同士が会話をしているかのような印象を与えます。

キーワードを区切らなくても回答してくれる

従来の検索サービスでは、「東京 レストラン 夜」といった単語形式で、しかも区切りながら検索しないと正確な結果が得られないケースが多くありました。

これがAI検索サービスでは改善され、「東京にある夜経営のレストラン」といったように自然文形式で区切らない条件入力が可能となっています。

今まで単語で区切るのが面倒、と思っていた方は、従来の検索サービスより使いやすいと思う可能性が高いでしょう。

ただしすべての条件で単語を区切らない入力が可能なわけではありません。

単語で区切ったほうが正確な結果を得られるケースは残っています。

また英語といった他言語では、自然文形式で入力した場合日本語より正確な結果ガ得られるパターンもあります。

必要な場合は翻訳しながら、いろいろな言語で検索を行ったほうがよいでしょう。

検索にとどまらない使い方ができる

AI検索サービスでは、検索だけにとどまらない活用方法が想定されています。

たとえば「営業資料のアイデア出しをしたい」と思った場合、基本となる条件をサービスへ入力すると「おすすめの提案方法・内容」などの結果が返ってきます。

具体的なアイデアを表示してくれるので、資料作成等に十分活用可能です。

また

  • 言語の翻訳
  • テキスト内容の要約・概要作り
  • プログラミングコードの作成

といった用途でも利用可能になっています。

ユーザーの利用条件に応じて柔軟に使い分けられるので、検索以外でも用途が広がりそうです。

機械学習で賢くなっていく

AI検索サービスの精度は、インターネット上のデータや検索された内容等で左右されます。

ということでインターネット上のデータが蓄積されればされるほど精度は高くなりますし、当然検索内容が増えればそれだけ正確な回答を返しやすくなります。

現在さまざまな企業がAI検索サービスを検証していますが、今後正式リリースとなりよりデータが集まれば、ビジネスでの利用も十分有益となってくるでしょう。

話題になっているAI検索サービスまとめ!マイクロソフトやGoogle等の試みとは?

ここからは、話題となっており今後AI検索サービスで一定のシェアを獲得しそうな各社の取組をご紹介していきます。

Open AI:革新的なAI検索サービスChatGPTを提供開始

Open AI社は、振興の企業ですが特にAI検索サービスでは豊富なノウハウを有しています。

特に現在では「ChatGPT」の提供で注目を集めています。

ChatGPTは現在のAI検索サービスブームの火付け役となりました。

会話文形式で質問をすると、人間のような文章で回答してくれるので不思議な感覚になります。

前述したさまざまな用途での使用が可能となっており、注意点も多いですが無料で利用できるメリットもあり利用者は増加しています。

Androidスマートフォンでも検索が掛けられるので利用してみてください。

マイクロソフト:BingにChatGPTと同じエンジンを搭載

マイクロソフト社ではBingの機能強化へ力を入れていますが、その中でも検索機能へのChatGPTと同エンジンの組み込みは大きなニュースとなりました。

この機能は現在正式な検索機能としてではなく、登録が必要な検証機能としてリリースされています。

といっても利便性は高く、ChatGPTでは最新のデータまで反映されていない点が解消されているのもポイントです。

Bingのデータを基にトレンドまで把握しているので、TikTokのトレンドワードを聞いたりしてもスムーズに回答してくれるでしょう。

ChatGPTと同じエンジンが利用されているので精度も高いですし、回答時参考にしたURLがいっしょに表示されるのもメリットです。

Google:対話型検索サービスBardの検証開始

Google社では、マイクロソフト社といった競合へ対応する意図もあってか「Bard」というAI検索サービスをリリースしました。

他の会社同様に検証サービスという位置付けであり、Googleの検索エンジンとは基本的に切り離されて運用されています。

ただし今後はGoogle検索へ組み込まれる予定もあるということで、注目されているAI検索サービスです。

使い方や機能は競合とあまり変わりません。

ただし処理速度等でメリットも大きく、今後シェアを獲得できるかが注目されます。

AI検索サービスを使う際に注意すべきこととは?

AI検索サービスを使うときは、次の点に注意する必要があります。

回答内容のファクトチェックが必須

AI検索サービスで表示される内容は、正確とは限りません。

古い内容が表示されたり、表現が間違っているケースもあります。

しかし従来の検索結果での表示とは違い、すんなり自然文形式で読めるため意識していないと間違って利用する可能性があります。

そのため回答内容についてはファクトチェックを行い、問題がないか確認してから利用するようにしておきましょう。

AIの文章をそのまま利用したりするとトラブルになる

AIの文章をそのまま資料へ貼り付けたり、記事として利用したりするとトラブルの元になります。

著作権等に違反している場合は面倒なトラブルに巻き込まれる恐れもあるので危険です。

AIの文章についてはそのまま利用することはせず、自分で表現や内容を変更・追加しながら利用する、といった工夫は必要です。

まとめ

今回はAI検索サービスの従来のサービスと異なる特徴、事例や注意点を解説してきました。

チャット形式で質問を行えば、回答を自然文でしてくれるのが新タイプであるAI検索サービスの特徴です。

そのため人間同士で会話をしている感覚で、アイデア出しや文章抽出といったことができるようになります。

ただし内容の正確性や活用方法などについては事前に注意をしておきましょう。

ぜひ有効にAI検索サービスを活用できるように、今のうちから準備を行っておくとよいでしょう。

 

 

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businessofd

クラウドワークスで、フリーランスとして活躍中。
今まで培ってきたITの知識や技術を活かして、さまざまな記事を執筆しています。

AppleよりはAndroid派で、オープンソースという性質上さまざまなAndroidが存在するのも魅力だと思っています。
最近のマイブームはキャッシュレスアプリで、コンビニなどで待たずにサッと決済できる利便性は手放せません。
Androidにさまざまなキャッシュレスアプリを入れて、メリット・デメリットを比較しながら使うのがクセになっています(笑)。

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