Androidデバイスがスマートホーム機器の共通規格「Matter」に対応
AIスピーカーを購入して音声で家電や照明などを操作している人も多いのではないでしょうか。
しかし、スマートスピーカーは導入して慣れるまでが大変で「どうやってセットアップするの?」「このデバイス同士は連携できるの?」など疑問に溢れかえっています。
そんな中、Googleでは2022年12月15日にGoogle NestやAndroidデバイスがスマートホームの共通規格「Matter」に対応したことを発表しました。
共通規格に対応することで同じ規格であれば他社の製品でも連携して使うことができるようになります。
今回の記事では、Google NestやAndroidデバイスがスマートホーム機器の共通規格「Matter」に対応した件について解説します。
この記事に書いてること♪
スマートホーム機器の共通規格「Matter」とは?
「Matter」とは、AppleやGoogle、Amazonなどのアメリカを代表するIT企業が参加している無線通信規格標準化団体です。
主にスマートホームの実現のためのIotデバイスの共通規格を指しており、Matterに対応しているスマート家電であれば異なるメーカーであっても互換性を持つことができます。
これまでであれば「A社のデバイスはA社の製品と連携する」といった具合にスマートデバイスの連携にメーカー間の垣根がありました。
それぞれのメーカーがMatterという共通規格に対応することで、例えば「Amazonのスマートスピーカーに話しかけてGoogleのデバイスを操作する」といったことも可能になります。
GoogleやAndroidデバイスがMatterに対応するメリットを解説
GoogleやAndroidデバイスがMatterに対応するメリットとしては主に以下の4点が挙げられます。
- メーカーが異なる製品でもセットアップや管理ができる
- スマートホーム製品購入後の返品が減る
- ローカル環境で通信を行うので遅延や通信障害の影響がない
- Matter対応デバイスとAndroidデバイスの接続も可能
では、1つずつ詳しくみていきましょう。
メーカーが異なる製品でもセットアップや管理ができる
共通規格のMatterに対応することでメーカーが異なる製品でも簡単にセットアップや連携が可能になります。
従来のスマートホームデバイスでは、メーカーごとの互換性がユーザーにとって不透明で、スマート化するハードルが高い状態でもありました。
せっかく買ったスマートデバイスの連携ができないとガッカリしてスマート化を諦めてしまいますよね。
共通規格のMatterに対応していれば異なるメーカーの製品であってもシームレスに連携ができるため、よりスムーズで快適な利用が可能になります。
スマートホーム製品購入後の返品が減る
スマートホーム製品の多くは購入後にセットアップの問題が生じて多くのデバイスが返品されていたという問題もありました。
デバイス間の互換性について導入のハードルになっている現状があったのですが、Matterが導入されることでセットアップや連携についての迷いもなくせるためスマートデバイス普及を促進すると期待されています。
ローカル環境で通信を行うので遅延や通信障害の影響がない
Matterに対応しているデバイス同士が接続すると、ハブとなる機器とデバイスがインターネットを介さずにローカル環境で通信を行うことができます。
直接通信を行うことで遅延や通信障害といったインターネットを経由することで生じる問題も発生しません。
Matter対応デバイスとAndroidデバイスの接続も可能
Matterに対応したデバイスはAndroidデバイスと接続するのが非常に簡単です。
「Fast Pair」と呼ばれる機能でワイヤレスイヤホンをペアリングするようなイメージで、AIスピーカーとデバイスなどを連携できます。
Matterに対応したGoogle製品は?
Matterに対応したスマートデバイスを利用するためにはハブとなる機器が必要です。
Googleの製品で主に対応しているのは以下の製品です。
- Google Home
- Google Home Mini
- Nest Mini
- Nest Audio
- Nest Hub(第1世代と第2世代)
- Nest Hub Max
- Nest Wifi Pro
GoogleのスマートデバイスやAndroidデバイスをより簡単にIot機器と連携して使えるので、より一人一人のライフスタイルに合ったカスタマイズができるでしょう。
まとめ
Androidデバイスがスマートホーム機器の共通規格「Matter」に対応した件について解説しました。
GoogleやAndroidデバイスの他には、AmazonのEchoシリーズなどもMatterに対応しています。
スマートデバイスを自宅に導入しようと思っている方は、できるだけMatterに対応した製品を購入すると面倒が少なく済むのでおすすめです。
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