【Android】迷惑メールの見分け方と対策方法

最近、迷惑メールやフィッシングメールの被害が増加しています。

その手口は悪質になる一方で、本物に近いメールアドレスからメールが送られてきたり、

実在する企業や団体の電話番号や住所を記載している物も多くあります。

 

筆者の父親は先日、カード会社になりすましたメールに記載されていたURLにアクセスしてしまいました。

幸いブラウザのセキュリティ機能でブロックされたことを筆者に報告したため助かりましたが、

後少しでクレジットカードなどの個人情報を抜き取られてしまうところでした。

 

この記事を読んでいるあなたには、そのような被害にあって欲しくはありません。

そこで今回は、迷惑メールの見分け方や対策方法を紹介していきます。

 

迷惑メールの種類

一言に「迷惑メール」と言っても、その種類は様々です。

まずは、迷惑メールの種類とその特徴について再確認していきましょう。

 

ウイルスメール

「ウイルスメール」は、その名の通りウイルスに感染している迷惑メールです。

添付されているファイルを開くとPCやスマホがウイルスに感染してしまいます。

 

メールを開くだけでウイルスに感染させるタイプのウイルスメールもあります。

 

ウイルスに感染してしまうと、様々な問題を引き起こします。

 

【ウイルスに感染してしまった際の主な問題】

 

ウイルスメールは最も対策が難しい迷惑メールと言えます。

 

架空請求メール

「架空請求メール」は、実際は発生していない会員費などを請求する迷惑メールです。

この手の架空請求メールは古くから存在しており、主にアダルト系の詐欺サイトなどで用いられて来ました。

 

最近は「サブスクリプション（サブスク）」の月額費を名乗る架空請求メールが増加しています。

 

「お試し期間中に退会しなかったため月額料金を請求する」といった内容や、

「月額費を払いなさい。退会する場合も退会費を払いなさい」といった内容が多いようです。

 

これらのメールの多くは実際は発生していない請求なので、

支払いの要求に答える必要はありません。

 

また、請求が実際に発生しているかを確認するために

メールに記載されているメールアドレスや電話番号に連絡してもいけません。

そこに連絡することで、個人情報を抜き取られる可能性があります。

 

なりすましメール（フィッシングメール）

「なりすましメール」は、金融機関や有名企業になりすまし、

企業からのメールと偽って個人情報などを抜き取ろうとする迷惑メールです。

 

なりすましメールは「フィッシングメール」とも呼ばれます。

 

なりすましメールに記載されているURLをクリックしたり

メールにカードや銀行の情報を入力して返信してしまうと、

カードを不正利用されたり、銀行の預貯金を勝手に引き落とされたりしてしまいます。

 

もし、なりすましメールと思われるメールにカード情報などを入力してしまった場合は

速やかに本物の金融機関などに連絡してクレジットカードや銀行口座を停止してください。

 

他にも有名企業のページに装い、ログインIDやパスワードを抜き取る手口もあります。

例えば、Amazonのログインページに見えるサイトへ誘導され、

そこにログイン情報を入力してしまうとログインIDやパスワードが抜き取られてしまいます。

 

AmazonのログインIDやパスワードが流出してしまうと、

悪意のある第三者によって、高額な買い物をされてしまうなどの被害にあう可能性があります。

 

迷惑メールの対策方法

迷惑メールの対策方法をいくつか紹介します。

 

迷惑メールを完全に防ぐ手段はありませんが、

受信する確率や受信してしまっても被害を受ける確率を下げられるはずです。

 

怪しいメールを開封しない

迷惑メールは基本的に、タイトルやメールアドレスが怪しいです。

怪しいメールの見分け方は様々ですが、以下のようなメールは怪しい可能性が高いです。

 

【怪しいメールの特徴】

 

怪しいメールに絶対に返信しない

実は、迷惑メールが届いた時点では

あなたのメールアドレスが相手に知られている可能性は低いです。

 

迷惑メールは「メールアドレス収集ツール」や「メール自動送信ツール」などで

自動的に不特定多数に向けて送信されている物がほとんどです。

 

しかし、迷惑メールに返信をしてしまうと、あなたのメールアドレスが実在することが相手にバレてしまいます。

 

迷惑メールは基本的に「無視」「すぐに削除」することが大切です。

 

メールアドレスをインターネットに公開しない

迷惑メールを受け取らないために、有効な対策は

「メールアドレスをSNSなどのインターネットに公開しない」ことです。

 

先述した「メールアドレス収集ツール」は

SNSや掲示板を巡回してメールアドレスを収集しています。

 

メールアドレスをインターネットに公開しないことで、

メールアドレスを第三者に知られる可能性を大幅に削減することができます。

 

セキュリティ機能が高いメールソフトを利用する

セキュリティ機能が高いメールアドレスやメールソフトを利用するのも

迷惑メールへの有効な対抗手段の1つです。

 

現在、多くの人はメールに「Gmail」やプロバイダ指定のメールアドレスを使用していると思います。

しかし、それらのメールはセキュリティ面で少し問題を抱えています。

 

セキュリティ機能が高いメールの例に「ProtonMail」があります。

ProtonMailはメールの送信が暗号化されており、悪意ある第三者に傍受されづらいです。

 

もちろん、メールアドレスをインターネットに公開してしまえばバレてしまいますが、

普通にメールを利用しているだけではメールアドレスを盗まれることは無いでしょう。

 

スマホ・PCのセキュリティを強化する

どれだけ迷惑メール対策をしていても、

なりすましメールに気づかずにフィッシングサイト等に

アクセスしてしまう事があるかもしれません。

 

そうなってしまったら、頼りになるのはスマホやPCのセキュリティ機能です。

スマホやPCにウイルス対策ソフトやセキュリティ機能が高いブラウザをインストールしておくと、

フィッシングサイトを検出してアクセスをブロックしてくれます。

 

筆者の父親はフィッシングサイトへアクセスしてしまいましたが、

ブラウザのセキュリティ機能によってブロックされてなんとか助かりました。

 

Androidスマホの場合は、セキュリティ機能が高い

ブラウザをインストールすることをおすすめします。

 

「Firefox」や「Brave」はセキュリティ機能が高いブラウザとして有名です。

これらのブラウザは、標準で様々なセキュリティ機能を有しています。

 

「Chrome」を利用している場合も「トラッキング拒否」、「セーフ ブラウジング」、

「常に安全な接続を使用する（HTTPS）」などの対策方法があります。

 

Chromeのセキュリティ設定

 

Android版Google Chromeの設定画面を開き、

「プライバシーとセキュリティ」を開きます。

 

「トラッキング拒否リクエストを送信する」を開き、

チェックボックスをONにします。

 

「常に安全な接続を使用する」のチェックボックスをONにします。

まとめ

今回は迷惑メールの見分け方、対策方法などを紹介しました。

 

迷惑メールは様々な種類があり、それぞれ送り手の目的や対策方法も異なります。

多くのメールはタイトルから怪しいので、不審に感じたら開かずに削除しましょう。

 

迷惑メールを受け取らない為に最も効果がある対策方法は

「メールアドレスを公開しない」ことです。

 

SNSや掲示板、ブログなどに安易にメールアドレスを記載しないようにしましょう。