3G停波の影響は?継続利用できるガラケーも紹介

今ではスマートフォンのほうが圧倒的なシェアを誇っていますが、高齢層といったユーザーには依然として「ガラケー」が使われています。

しかしコストといった問題もあって、大手携帯電話会社はこぞってガラケーで使われている「3G」の提供終了を発表しました。

これにより順次3Gを使っているガラケーが使えなくなりますが、3Gを使わなくてもよいガラケーは対象外といったように注意点もあるので覚えておきましょう。

今回は3G停波の具体的な影響や、注意点などをご紹介していきます。

3G停波の衝撃!各携帯電話会社の提供終了スケジュールとは

3Gは「第3世代移動体用通信技術」の略です。

日本では主にガラケー、つまり日本国内で圧倒的なシェアを誇ったガラパゴス型ケータイ用の通信技術としてサービスに活用されていました。

3Gによってユーザーはガラケーでインターネット接続したりといったサービスを使えていたのです。

しかし現在はガラケーよりスマートフォンユーザーがメインとなっており、高齢層でも操作性の高いスマートフォンへ乗り換えるケースも増えました。

実際「らくらくスマホ」といった高年齢向けのAndroid搭載スマートフォンも登場しており、高齢層乗り換えの有力な選択肢となっています。

そもそも現代では3Gの通信速度や同時接続数などでは、対応できないサービスも増えています。

そこで3Gを終了させて、4Gや5Gといったより重要な通信技術に集中できるようにするのは当たり前、と言ってよいでしょう。

具体的には、以下3社がそれぞれ別の期間で3G終了提供をスケジューリングしています。

ドコモ

ドコモはauやソフトバンクといった携帯電話会社よりも歴史が長く、それゆえに多くの方がガラケーを使っています。

そういった影響もあってか、3G終了は最も後になっているのが特徴です。

具体的には「2026年3月31日」としており、終了日前にもエリア縮小といった対策を行う予定となっているのもポイントになっています。

もし提供終了になっていなくても、急にガラケーの電波がなくなるリスクがあるので注意しておいてください。

またFOMA関連のプラン・サービスの新規受付はすでに終了しています。

今FOMAを使っている方は、プランを変更してしまうと停波前でも今後FOMAを利用不可能になるため気を付けておきましょう。

au

KDDIが提供しているauは、すでに3G提供を終了しています。

具体的には「2022年3月31日」に、完全提供終了を行いました。

KDDIは3G停波による乗り換えといった需要へ対応するために、

  • 3G停波によって使えなくなった機種からの乗り換えに伴う事務手数料を無料にする
  • 一部対象機種を使えなくなった機種と無料交換数する

といった施策を行いました。

施策にコストは掛かりますが、それ以上に3G停波によるコスト削減メリットのほうが圧倒的に大きいでしょう。

不満が出ないように無料対応まで行うことで、3G停波の批判を少なくした形です。

ソフトバンク

ソフトバンクについては、3G停波のスケジュールはauより余裕が設けられています。

具体的には「2024年1月下旬」としています。

前身となる「ボーダフォン」のころから数えると、実に20年以上の長期提供となっています。

それが停波となるので、終了前後の混乱は避けられないでしょう。

乗り換えキャンペーンなどがあれば、早めに乗り換えたほうがよいと思います。

ちなみにソフトバンクは乗り換え需要に対応するため、変更時の機種買い替えの代金を割り引くキャンペーン等を実施しています。

今後も別のキャンペーンがあるはずなので、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてお得に買い替えてみましょう。

3G停波の注意点!4G対応ガラケーは使用可能

ここからは3G停波の注意点をご紹介していきます。

ガラケー以外の機種が使えなくなる

今回の3G停波においてはガラケーばかりが注目されますが、実際は「3Gにしか対応していない機種」がすべて使えなくなります。

つまりガラケー以外のスマートフォンまで使えなくなるリスクがあるのです。

事例として

  • E30HT:au
  • ISW13F:au
  • iPhone3G:ソフトバンク
  • iPhone4:ソフトバンク

 

のようなスマートフォン扱いの機種も携帯会社公式から利用不可能になる、というアナウンスが行われています。

上記のスマートフォンはいずれも4G非対応の機種であり、通話もデータ通信もできなくなります。

また4G対応でも使えなくなってしまうスマートフォンもあるのがポイントです。

たとえばauは「au VoLTE」非対応の

  • CAL21
  • LGL22
  • SHL25

といった機種を3G停波に伴い利用できなくする、というアナウンスを行いました。

こちらも3Gのみ対応と同じく、通話・データ通信ともに利用不可能となります。

他にも3G停波の影響で使えなくなる機種・端末があるので事前チェックしておきましょう。

4G対応のガラケーは使える

4G対応のガラケータイプ機種というと、皆さんは「ガラホ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかしAndroidのようなOSをガラケーライクに動かすのは無理があります。

操作性等が悪いので、いっそのこと4G対応のガラケー(フィーチャーフォン)に買い替えたほうが楽です。

3Gではなく4Gを使い続けられるガラケーについてですが、少数ではあるものの提供はされています。

たとえばauについては

  • かんたんケータイ KYF41
  • GRATINA KYF42
  • G’zOne TYPE-XX

といった機種を利用可能です。

もしどうしてもスマートフォンが使えない場合は、4G対応のガラケーを探して購入してみてください。

結局は4G以降対応のスマートフォンに買い替えたほうが楽!

ここまで3G停波の影響等を説明してきましたが、

  • 今後4Gではなく5Gが広まる
  • スマートフォンのほうができることが多い
  • 企業からスマートフォンを使うのが前提のサービスが続々出ている

といった理由から、ガラケーを継続利用するのはおすすめできません。

5Gが広まっても、それに対応したガラケー機種が出るのは機能面でほとんどメリットがないので可能性は小さいです。

またスマートフォンのほうが通話以外にもできることが多く、日常生活を効率よく過ごすためにはガラケーより適しています。

さらに今まで紙で確認していたはずの請求書等をスマートフォンから見るサービスも登場しており、各企業はシフトをユーザーへ促しています。

今後Androidといったスマートフォンを使えないと、不都合が多くなるのは間違いありません。

ぜひ今のうちにAndroidスマートフォンなどを購入して、関連スキルを磨いておいてください。

まとめ

今回は3G停波の影響や注意点を解説してきました。

3G停波によって、3Gのみ対応ガラケーといった機種はすべて使えなくなります。

ただし4G対応のガラケーは使えたりと代替策はあるので、継続利用自体は可能です。

といっても継続利用にあまりメリットがないので、これを機にスマートフォンへ機種を変更して生活利便性を向上させてみてください。

 
 

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businessofd

クラウドワークスで、フリーランスとして活躍中。
今まで培ってきたITの知識や技術を活かして、さまざまな記事を執筆しています。

AppleよりはAndroid派で、オープンソースという性質上さまざまなAndroidが存在するのも魅力だと思っています。
最近のマイブームはキャッシュレスアプリで、コンビニなどで待たずにサッと決済できる利便性は手放せません。
Androidにさまざまなキャッシュレスアプリを入れて、メリット・デメリットを比較しながら使うのがクセになっています(笑)。

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