国産キーボードアプリ「flick」へ移行急増!?「Simeji」との違いは?
以前はキーボードアプリといえばAndroidに予めインストールされている「Google Gboard」または「Simeji」を使用している人が大半でした。
しかし、最近になって国産キーボードアプリ「flick」へ移行している人が急増しています。
筆者もキーボードアプリをSimejiからflickへと移行した1人です。
今回は、Simejiとflickの違いやflickへ移行する人が増えた経緯などを紹介します。
この記事に書いてること♪
flick(フリック)とは
「flick(フリック)」とは国産のスマホキーボードアプリです。
かつては「みんなの顔文字キーボード」という名前のアプリでした。
flickの主な機能は以下の通りです。
- 文字入力しながら顔文字が簡単に入力できる。
- キーボードの背景を好きな写真やスキンにカスタマイズできる。
- 話題のアスキーアートもたくさん収録されている。
- AI変換機能搭載
- 変換辞書機能
機能面だけを見ると、流行りのSimejiと大きな違いはありません。
AI変換機能やキーボードのカスタマイズ、顔文字入力などSimejiには同等以上の機能が搭載されています。
では、なぜSimejiからflickへ移行する人が増えているのでしょうか?
Simejiを提供している会社は危険
Simejiは以前から何度か不祥事を起こしてきた中国の百度(バイドゥ)のアプリです。
百度は検索エンジンで有名ですが、中国国内でも評判が良くない会社です。
- 2010年、アメリカで管理されている「Baidu.com」のDNSレコードがハッキングを受ける。
- 2013年、日本語入力システム「Baidu IEM」が入力情報を無断で百度本社サーバーに送信されていることが発覚。
- 2015年、百度が提供したソフトウェア開発キットにAndroid OSに対するバックドアが含まれていた事が発覚。
- 百度が開発しているhao123は他のソフトと合わせて勝手にインストールされブラウザのホームページをhao123にしてしまう。
「バイドゥ、「Baidu IME」「Simeji」でユーザーの入力内容を無断送信 ネットエージェントが解析」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1312/26/news055.html
赤字の「Baidu IEM」問題のように、既にキーボードの入力情報を中国国内に無断で送信している前科があるのです。
また、Simejiでも同様にユーザーの情報を無断で30万回も送信しているという報道がありました。
後の調査で「ログ送信をオフ」に設定しているユーザーの情報も勝手に送信されていることが確認されました。
「中国バイドゥ「顔文字」会社に30万回アクセス」
https://archive.ph/l1w9s#selection-729.0-729.22
なお、flickは上記報道を受けSimejiとの連携機能を廃止しています。
flickは安全?
キーボードアプリはスマホの利用に切っても切れない重要なアプリです。
キーボードで入力する情報には検索ワードだけでなく個人情報など様々な情報が含まれます。
そのような情報をキーボードを使って入力する以上、どのアプリを使用しようと一定のリスクはあります。
それはSimejiでもflickでもGoodle Gboardでも同じです。
しかし、ユーザーの入力情報を勝手に送信した前科のある中国アプリの「Simeji」。
プライバシーポリシーを明記している国産アプリの「flick」。
どちらを信頼できるかは明らかです。
キーボードアプリにSimejiを利用している人は、国産アプリflickへの乗り換えをおすすめします。
flickはGoogle Playから無料でダウンロードできますので気になる方はぜひ使ってみてくださいね。
「flick(フリック)- 旧: みんなの顔文字キーボード」
https://play.google.com/store/apps/details?id=info.justoneplanet.android.inputmethod.japanese
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