【Android】楽天モバイル新プランRakuten UN-LIMITとは?詳しく解説
2020年4月8日からようやく「楽天モバイル」が本格的にキャリア(MNO)化し、ドコモ、au、ソフトバンクに続く第4勢力となります。
キャリアとしてのプランは現状1プランのみでシンプル、キャンペーンも同時開催するなど話題は尽きません。しかし「これまでの3大キャリアと何が違うの?」「具体的にどんな内容なのか、利用するとどんなメリットがあるの?」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は楽天モバイル新プラン「Rakuten UN-LIMIT」について詳しく知りたい方向けに新プランの特徴、そして思わぬ落とし穴になる可能性がある注意点についても忘れずご紹介していきます。
この記事に書いてること♪
楽天モバイルとは?
楽天モバイルとは、楽天グループの携帯電話会社です。
2014年10月に「MVNO(仮想通信事業者)」サービスをスタートさせ、MVNO業者同士でのシェアで1位を獲得するなど人気を集めています。低速通信になっても、1Mbpsの通信料を維持できる「スーパーホーダイ」などが代表プランになります。
楽天モバイルはドコモ、au、ソフトバンクの3社と同じ「自前で通信回線設備を持ち、ユーザーに通信サービスを提供するキャリア」として活動するために、通信関連の法整備などを担当する総務省に許可届を出していました。2018年4月無事許可が下りた後は着々と準備を進め、本格的サービス開始とはいかなかったものの2019年10月1日からプレサービスとして運用を開始しています。
そしてある程度準備が整い、いよいよ2020年4月8日から通常の本格的なサービスとして提供が始まります。
Rakuten UN-LIMITの特徴
Rakuten UN-LIMITには、次の特徴があります。
- 料金月額2,980円、楽天回線の利用時はデータ容量使い放題
- 専用通話アプリRakuten Linkを使った通話発信・SMS送信などが無料
- 1年間料金無料など、さまざまなキャンペーンを実施
料金月額2,980円、楽天回線の利用時はデータ容量使い放題
Rakuten UN-LIMITは、1プランのみ料金は2,980円です。複数のプランをターゲットユーザー別に用意している他携帯電話会社と比較して、思い切ったプラン設定になっています。
さらに思い切っているのが、「楽天回線の利用時はデータをいくら使っても低速制限が掛からない」という点です。
データ容量が無制限のプランと言うと、
- au・・・auデータMAXプラン Pro 7,650円/月
- softbank・・・ウルトラギガモンスター+ 7,480円/月(対象動画・SNSサービスのみカウントフリー)
※いずれも割引制度・特典追加なしの本来の料金
などがありますが、いずれも高めのプランとなります。
上記の使い放題プランは他割引特典などで安くしていく仕組みですが、Rakuten UN-LIMITは特典を使わなくても最初から2,980円です。
この点からも、「Rakuten UN-LIMITは、特典など他要素で安くしようとせずすっきりしている」という印象を受けます。
将来的に楽天回線が全国に広まれば、Rakuten UN-LIMITは月額2,980円の低価格で、データを使い放題のリーズナブルなプランとして一般に定着するでしょう。
ただし後で説明しますが、楽天回線がつながらない地域ではau回線を消費することになるので注意が必要です。
専用通話アプリRakuten Linkを使った通話発信・SMS送信などが無料
Rakuten UN-LIMITでは、専用通話アプリ「Rakuten Link」を提供します。
Rakuten Linkを使うと、
- アプリ同士での通話・SMSが無料
- アプリから発信で通話・SMSが無料
- 海外からアプリ発信して、日本に電話をかける際なども通話無料
など、料金的にさまざまなメリットがあります。
さらにRakuten Linkアプリを利用しての通話やSMSは、一切データ通信消費にカウントされません。Rakuten Linkアプリを使えばデータ消費を気にせず友達と電話したり、テキストメッセージを送ったりできます。
ただしRakuten Linkアプリの通話は「RCS(Rich Communication Service)」を利用しており、高品質で通信できるかはまだ未知数の部分があります。
1年間料金無料など、さまざまなキャンペーンを実施
楽天モバイルではRakuten UN-LIMITへのユーザー引き込みのため、さまざまなキャンペーンを実施しています。
- 300万人を対象に、1年間利用料金無料
- 事務手数料3,300円を、全額楽天スーパーポイント還元
- オンライン契約の場合、3,000ポイントをプレゼント
300万人を対象に、1年間利用料金無料
Webでは2020年3月3日、実店舗では2020年3月4日から開始されています。
300万人(先着ではない)を対象に、プラン料金が開通日から1年間無料になるキャンペーンです。
- Rakuten UN-LIMITに新規で申し込む方
- 他社、また楽天モバイル他プランからRakuten UN-LIMITに乗り換える方
- 無料サポータープログラムから乗り換えて申し込む方
上記のように、Rakuten UN-LIMITに乗り換える広い方を対象にしています。
ただし先行申込みは新規で契約する方のみが対象で、楽天モバイルを既に使っている方などは2020年4月8日のサービス開始まで契約を待つ必要があります。
事務手数料3,300円を、全額楽天スーパーポイント還元
Rakuten UN-LIMITでは契約時事務手数料3,300円(税込)が掛かりますが、それが楽天スーパーポイントで全額還元されるキャンペーンです。Webでは2020年3月3日、実店舗では2020年3月4日から開始されています。
上記と同じく
- Rakuten UN-LIMITに新規で申し込む方
- 他社、また楽天モバイル他プランからRakuten UN-LIMITに乗り換える方
- 無料サポータープログラムから乗り換えて申し込む方
であり、
- 300万人を対象に、1年間利用料金無料のキャンペーン対象者
であることが条件になります。つまり、1年間無料キャンペーンの関連キャンペーンです。
Rakuten UN-LIMIT開通日の翌月末までにRakuten Link利用登録とSMS認証完了を済ませると、期間限定ポイント(付与から6か月有効)が翌々月下旬ごろ付与されます。
オンライン契約の場合、3,000ポイントをプレゼント
2020年3月3日(火)から2020年6月30日まで、オンライン申込限定で開催されています。
- Rakuten UN-LIMITに新規で申し込む方
- 他社、また楽天モバイル他プランからRakuten UN-LIMITに乗り換える方
であり2020年7月31日までに開通を完了させた方、または
- 無料サポータープログラムから乗り換えて申し込む方
が対象になります。
2020年8月31日までに「Rakuten Link」の利用登録、SMS認証を完了させると2020年9月下旬ごろまでに期間限定ポイント(付与から6か月が有効期限)がもらえます。
Rakuten UN-LIMITに関する注意点
ここからは、楽天モバイルキャリア新プランを検討する上で注意したい点を解説していきます。
- 楽天回線の利用は全国の一部に限られ、届かない場所はau回線データを消費する
- 現状対応しているのは、Androidの一部端末のみ
- 焦って急にキャリア新プランに加入する必要はない
楽天回線の利用は全国の一部に限られ、届かない場所はau回線データを消費する
楽天回線はまだ整備中であり、全国の一部でしか使えません。
2020年3月時点では、
- 東京
- 大阪
- 名古屋
など、東京や関西の一部地域にしか楽天回線がないのがネックです。
たとえば九州の方が「Rakuten UN-LIMITに契約して、データを使い放題にしたい」と思っても、東京や大阪に行かない限りauのローミング回線に接続してしまいます。ローミング回線のデータ容量は月2GBまでで、超過すると128bpsの低速制限が掛かります。
容量を追加で購入すれば制限は解除されますが、楽天回線がまだない地域の方にとってRakuten UN-LIMITはしばらく不便なサービスになるでしょう。逆に楽天回線が整備されている地域の方は、Rakuten UN-LIMITを使うとデータ使い放題などさまざまなメリットを受けられるのでおすすめです。
現状対応しているのは、Androidの一部端末のみ
楽天モバイル公式では、正式に「iPhone」への対応を発表していません。
- Rakuten Mini
- OPPO A5 2020
- OPPO Reno A 128GB
- OPPO Reno 10x Zoom
- OPPO AX7
- OPPO Find X
- OPPO R17 Pro
- arrows RX
- AQUOS sense3 lite
- AQUOS sense3 plus
- AQUOS sense2 SH-M08
- AQUOS sense lite SH-M05
- AQUOS sense plus SH-M07
- AQUOS zero SH-M10
- AQUOS R2 compact SH-M09
- AQUOS R compact SH-M06
- HUAWEI P30 lite
- HUAWEI nova lite 3
- HUAWEI nova 5T
- Xperia Ace
- Galaxy A7
- Galaxy S10
- Galaxy Note10+
上記Android端末のみが、正式にRakuten UN-LIMITに対応しています。
「Twitter」などで上記以外にも使えたと報告されたAndroid端末はありますが、不具合が起こる可能性もゼロではありません。携帯に関して知識や技術がない方は、公式で発表された端末を利用したほうが安全です。
焦って急にキャリア新プランに加入する必要はない
Rakuten UN-LIMIT以前に提供されていたプランは、2020年4月8日に契約が終了します。
ただサービス提供終了は未定で、現在楽天モバイルプランに契約している方はそのまま同じプランを使い続けられます。Rakuten UN-LIMITサービス開始前の2020年4月7日までならば、新規契約や乗り換えなども可能です。
Rakuten UN-LIMITはデメリットもあるだけに、急に焦って契約すると危険かもしれません。楽天モバイルに加入している方もそうでない方も、しばらくは様子見して安心して使えるようになるのを待つという選択肢もありです。
まとめ
今回は楽天の新プランRakuten UN-LIMITの特徴、そして注意点などをまとめてきました。
Rakuten UN-LIMITは月額2,980円でデータ容量、通話・SMS使い放題をアピールする画期的なプランです。しかし対応エリアが限られていたり、au回線ローミングに頼る部分もあるなど、現状ではデメリットも抱えています。
Rakuten UN-LIMITへの契約を検討している方は、キャンペーンにつられず冷静にプラン内容が自分に合っているか考えてみてくださいね。
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