Meta社って何?事業内容や目指していることについて解説

Facebookは言わずと知れたSNSですが、すでにサービスが開始してからかなりの月日が経過しています。

その間にFacebook周辺ではいろいろな動きがありました。

中でもFacebookを経営していたFacebook社が「Meta社」へと名前を変えて大きな話題になったのは記憶に新しいです。

しかしなぜFacebook社はMeta社へと社名を変更したのか、いまいちわかっていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はFacebook社がMeta社へと改名した理由、そして事業内容や目標、今後の課題などについてご説明していきます。

Facebook社がMeta社へと改名!なぜわざわざ社名変更したのか

Facebookのサービスはいまだに存続していますが、Facebook社という名前は今や存在しません。

現在はMeta社という名前で活動を行っています。

2021年10月末、社名をFacebookからMetaに変更することが公式から発表されました。

このニュースは複数のメディアで取り上げられたので、ご存じの方も多と思います。

ちなみに初めて社名変更が明らかになったのは、旧Facebook社公式イベント「Facebook Connect」でのことです。

社名ロゴも大きく変更となり、Facebookに対する印象は変化しました。

メタバースとは

なぜ旧Facebookがわざわざ社名を変更したのか、秘密は「メタバース」という言葉にあります。

Meta社の「メタ」という言葉はそもそもメタバースから来ています。

メタバースとは「仮想空間をベースとして体現される、新しい生活やビジネスを行うような世界、環境」を指す言葉です。

そもそもはまだVRやARといった技術が普及していない時代に某SF小説でこの言葉や概念が出てきたことに由来しています。

現在では上記のような最新ITが出てきてメタバースが小説だけの概念ではなくなり、その在り方も少々変化しているのがポイントです。

たとえば単にVRだけで体験する世界だけでなく、VRを現実世界と融合させて違和感なく表示するMRという技術もメタバースの一種となっています。

またメタバース内でできることもだんだんと増えてきており、初期はVRでゲームをするくらいだったのが最近ではショッピングを楽しんだり、仮想的に作られた現実世界に存在するチェーン店を内覧したりといったことまでできるようになりました。

このようにメタバースの表現方法やそこでできることは多様化しており、将来的にもさらなる進化が見込めます。

なぜFacebook社からMeta社になったのか

このようにメタバースの普及は進んでおり、Facebook社もメタバース関連の技術でアピールをしたいと思うようになっていきました。

Meta Questブランド(旧 Oculus Quest)でVRゴーグルを出して普及させようとしているのもそういった背景があります。

このような中で自社SNSと同じFacebookという社名ではメタバースに取り組む企業としてブランド力が不十分だと判断したのでしょう、社名はMeta社へ変わりました。

シンプルにメタバースのメタから取っている点は、メタバースで中心的な存在になる企業でありたいという思いが込められているようです。

実際方針ではメタバースの確立に関係する事業へ取り組むことが発表されており、現在でもその方針は変わっていません。

Meta社の事業内容!SNSの運営も健在

ここからはMeta社の事業内容を解説していきます。

VRソフトや機器の開発

Meta社はVRソフトや機器を広く提供してユーザーを増やしています。

たとえば「Horizon Worlds」というプラットフォームでは、ゲームをプレイしたりとさまざまなメタバースの技術を楽しめるようになっています。

またOculusブランドから続くMeta Questにおいては最新技術だけでなく使いやすさも検討された作りが採用されており、低廉化等を目指して試行錯誤が繰り返されているのが特徴です。

VRゴーグル分野でMeta Questは代表的な存在感を出せているブランドであり、少なくともVRゴーグル分野ではMeta社のメタバースの中心となるという目標が達成されているように思えます。

クリエイター等への投資

Meta社では単にメタバースに関する機器やサービスを提供するだけでなく、メタバース市場自体を成長させてくれそうなクリエイターに投資をしているのも特徴です。

Meta社が大企業というのもあり、その投資額はかなりの規模となっています。

このような投資において新しいクリエイターや企業が出てきてメタバース技術を進化させてくれるでしょう。

SNSの運営

Meta社では成長のきっかけとなったSNSの運営も継続して行っています。

今後はこういったSNS経由でメタバース技術が発信され普及していく可能性もあるでしょう。

現在各SNSに目立った動きはありませんが、ユーザー規模が大きいので何かしらのメタバース関連の機能追加はありそうです。

  • Facebook
  • Instagram

Androidスマホなどで使われている各SNSプラットフォームのユーザー数は数億・数十億規模であり、ビジネスでもアカウントを作って情報発信したり広告を出稿したりとさまざまな場面で活用されており人気を呼んでいます。

Meta社の課題とは?メタバース自体の課題にも関係あり

ここではMeta社の今後や課題などをご紹介していきます。

Meta社の課題

Meta社では現在次のような課題が発生しています。

  • 損失額も大きい
  • 最新サービスの問題
  • ユーザーからの興味が足りない

Meta社の売上額は大きいですが、それに伴い損失額も増加している状況です。

たとえば2022年10〜12月期の決算では営業損失が前年同期33億400万ドル→42億7,900万ドルと拡大してしまっています。

また最新サービスに関しては、ChatGPTのようなAIサービス開発で問題が見つかり公開が中止になったりといった課題も発生しました。

さらにVRゴーグル機器の価格がまだ高止まりしたまま、アバターといったメタバース普及以前からある技術だけではユーザーからの興味関心が不足するといった課題も残っています。

こういった問題をMeta社としては無視できません。

今後はどうなるのか

Meta社としては今後各既存メタバースサービスへテコ入れしながら投資を継続していく方針です。

たとえばHorizon Worldsのメタバースプラットフォームにおいては、VRゲームスタジオ「Ouro Interactive」を使って従来のVRゲームよりさらにプレイ価値のあるゲームの作成等を行っています。

またメタバース自体が今後普及が確実に進んでいくとされていることから、Meta社の方針がメタバース撤退に転換することはほとんどないと思われます。

まとめ

そこで今回はFacebook社がMeta社へと改名した理由、そして事業内容や目標、今後の課題などについてご説明してきました。

Meta社はメタバース事業を拡大させてメタバースの技術普及等で中心的な存在になりたいという思いを秘めています。

しかし実際には売上で苦戦したりと課題も多いので、今後はこういった面の見直しも行われるでしょう。

Meta社の動きはメタバース全体の動きにも影響してくるでしょうから、気になる方はぜひその企業活動を追ってみてください。
 

 

【関連する人気記事】

\ SNSでシェアしよう! /

アンドロイド辞典の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

アンドロイド辞典の人気記事をお届けします。

    この記事をSNSでシェア

ライター紹介 ライター一覧

businessofd

クラウドワークスで、フリーランスとして活躍中。
今まで培ってきたITの知識や技術を活かして、さまざまな記事を執筆しています。

AppleよりはAndroid派で、オープンソースという性質上さまざまなAndroidが存在するのも魅力だと思っています。
最近のマイブームはキャッシュレスアプリで、コンビニなどで待たずにサッと決済できる利便性は手放せません。
Androidにさまざまなキャッシュレスアプリを入れて、メリット・デメリットを比較しながら使うのがクセになっています(笑)。

人気の記事

  • Androidの充電が出来ない原因はUSB?対処方法を徹底解説!

  • 音楽に味を加えるアプリ「Bass Booster」で音質を上げる!【Android】

  • メルペイでバーチャルカードの提供が開始!ネットのお店でメルペイが使える!【Android】

  • 個人情報を漏らさない!Androidでプライバシーを守れるアプリのおすすめ3選

  • 今話題の「DX」って何?体感できるAndroidアプリもご紹介

  • 【Android】アプリ課金でポイントが貯まる「Google Play Points」について解説