Androidでクレジットカードをキャッシュレス化する方法とは?

クレジットカード業界ではセキュリティ性向上を目指して、従来の磁気データ保存方式からICチップでのデータ保存方式にカード仕様が変更されたり変化が起きています。

そしてクレジットカードをAndroidへ登録して、利用する方法も当たり前になりました。

Androidへクレジットカードをキャッシュレス化して搭載することで、さまざまなメリットを得られます。

今回はAndroidでクレジットカードをキャッシュレス化する方法やメリット・実例などをご紹介していきます。

クレジットカード業界で発生している変化とは?

クレジットカード業界では、現在次のような変化が発生しています。

カード情報の保存方式が変更になる

従来のクレジットカードでは、磁気方式でデータを保管していました。

しかしこの方法では、主にセキュリティ面でデメリットがあります。

たとえば専用の機器を介して磁気の情報を遠隔で読み取り、カードを複製したりすることが可能です。

こういったスキミングのトラブルを減少させるために磁気読み取りを防ぐケースが登場したりしましたが、セキュリティ面で万全な状態とは言えませんでした。

そこでクレジットカード会社も工夫を行い、近年ではICチップに情報を保存する方式を採用しています。

ICチップでデータ保存・読み取りを行うと、磁気での保存方法よりもデータ通信の範囲が限定されるので、スキミングされるデメリットがありません。

また暗号化方式が強固であり、データを解読することが難しくなっているのもポイントです。

こういったメリットから、現在ではICチップで保存する方式がスタンダードとなりました。

ちなみにICチップを使っているとNFC方式でタッチをするだけで決済を行えるので、従来の支払いより手続きが簡単になったのもポイントです。

アプリでクレジットカードが使えるように

現在は手軽さを付与するため、アプリ上でクレジットカードを使える方式も採用されています。

この方法には

  • 専用のアプリを使ってクレジットカードを登録する
  • 総合的なクレジットカードのキャッシュレス化サービスを使う

といった種類があり、好きな方法で自分のクレジットカードを登録して利用することが可能です。

またカード発行自体をアプリ上で行い、そのままバーチャルカードとして利用する事例も増えてきました。

詳しい事例は次の章からご紹介していきます。

Androidにクレジットカードを登録してキャッシュレス化する方法とは?

Androidへクレジットカードを登録するには、次のような方法があります。

専用のアプリを使ってクレジットカードを登録する

まずは専用のアプリを使ってクレジットカードを登録する方法です。

この方法はクレジットカードを発行している各企業から提供されており、登録できるカードブランドが限定されるため汎用性は低いものの安全にクレジットカードを利用することができます。

また独自のポイントを使ったりして、お得にお買い物ができるのもメリットです。

たとえばVポイントアプリは、三井住友銀行が提供しているアプリサービスとなっています。

このアプリではVポイントという独自ポイントを搭載しており、提携店舗の支払いをすべてVポイントで済ませることが可能です。

それだけでなく三井住友銀行ブランドのクレジットカードを登録すると、そこからポイントへのチャージを行いそのままお買い物へ活用できるのもメリットになっています。

VポイントはiDといった電子マネーとも連携して利用可能であり、総合的に考えると利用可能範囲が広いのがメリットになっています。

三井住友銀行のクレジットカードを持っている方は、Vポイントを効率よく管理しながら支払いを広範囲でキャッシュレス化できるのでおすすめです。

総合的なクレジットカード登録サービスを使う

総合的なクレジットカード登録サービスは、さまざまなブランドのクレジットカード登録に対応しているサービスです。

このサービスではクレジットカードだけでなく電子マネーといったキャッシュレス手段まで総合的に管理できるため、汎用性が高いのがメリットとなっています。

たとえばAndroidでは、Google Wallet(旧Google Pay)がこれに該当します。

Google Walletは

  • 楽天Edy
  • VISA
  • JCB
  • iD
  • Suica

といったさまざまなキャッシュレスに対応しており、氏名や住所等をカード情報といっしょに登録するだけですぐ使えるようになります。

NFCに対応しているスマートフォンであればあらゆるクレジットカード決済をGoogle Walletで利用できるので便利です。

それだけでなく決済はアプリを立ち上げず、専用機器へNFCチップを近づけて反応させるだけでよいので簡単となっています。

QRコード決済だとアプリを立ち上げてバーコードを見せたりする必要がありますが、その手続きが必要ない分手軽に扱えるのがメリットです。

またセキュリティ技術面でも安全な仕組みが搭載されており、管理のしやすさとバランスが取れているのもよい部分となっています。

バーチャルカードを発行する

現在では実際に持っているクレジットカードをバーチャル化するのではなく、最初からバーチャルで発行して所有する考えも出てきています。

対応サービス・アプリ内であればいつでも手続きを行い、バーチャルカードを発行することが可能です。

この方法で発行できるカードはプリペイド式が多く、即時支払いタイプになるので厳密にはクレジットカードとは言えないかもしれません。

しかしクレジットカードに近い使い方ができる上に、手軽に無料で発行ができるケースも多いのですぐ発行手続きを実行できるのがメリットです。

しかも実際にカードを持っているわけではないので、紛失といったトラブルが発生しないのもよいところになっています。

バーチャルカード情報のみを管理すればよいため、気軽にカード管理を実行できるでしょう。

たとえばバンドルカードアプリでは、VISAブランドのプリペイドカードを最短1分で即時発行可能になっています。

VISAブランドということで提携店舗が多く、チャージしていればすぐにAndroidスマートフォンからお買い物が可能です。

ただしネット決済専用なので注意しましょう。

使った金額と買い物の履歴をすぐに確認できるので、決済がきちんと行われているか手軽に確認できるのもメリットとなっています。

チャージはさまざまな方法で可能ですが、コンビニやATM等からチャージすると無料です。

まとめ

今回はクレジットカードをAndroidでキャッシュレス化する方法と、メリットなどを解説してきました。

Androidでクレジットカードをキャッシュレス化するにはさまざまな方法がありましたが、方法によって向いている人・向いていない人がいます。

たとえば複数のカードブランドを保有している方には、Google Walletを使った総合的なカード管理がおすすめです。

ぜひ今のクレジットカードの使い方に合わせて適切なキャッシュレス化を行ってみてください。
 

 

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businessofd

クラウドワークスで、フリーランスとして活躍中。
今まで培ってきたITの知識や技術を活かして、さまざまな記事を執筆しています。

AppleよりはAndroid派で、オープンソースという性質上さまざまなAndroidが存在するのも魅力だと思っています。
最近のマイブームはキャッシュレスアプリで、コンビニなどで待たずにサッと決済できる利便性は手放せません。
Androidにさまざまなキャッシュレスアプリを入れて、メリット・デメリットを比較しながら使うのがクセになっています(笑)。

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